微生物・自然と共に生き、居住環境を整える
坂元醸造は10箇所の壺畑に約52,000本の壺を所有しております。 その壺ひとつひとつが大事な小さな工場であり、様々な微生物が住み着いております。 黒酢造りの主役である微生物が住み着きくやすく活動しやすい環境づくりをすることもこだわりの一つです。
環境
壺造り黒酢の製法では微生物と共に生きるために、除草剤や洗剤を一切使用しておりません。 微生物が住み着きやすい土壌づくりも大切な黒酢造りの一部です。
壺
坂元醸造の薩摩焼の壺は沈壽官窯様との江戸時代からのお付き合いが始まりです。 種類や大小様々なものを試しましたが、微生物が住み着きやすく、働きやすいものは、この江戸時代から使われている薩摩焼の壺でした。現在では、この薩摩焼の壺をモデルに、信楽焼で造られたこだわりの壺で黒酢造りを行っています。
「くろず」の命名
福山町で壺を使った黒酢造りが始まったころはもちろんですが、50年ほど前まで、“くろず”とは呼ばれておらず、福山酢や壺酢・天然米酢などさまざまな呼び名がありました。 1975年(昭和50年)、5代目坂元昭夫が黒酢の機能性を研究していただいている方々との研究会の中でこの福山町で造られるお酢に名前をつけようという話になりました。 一般のお酢より色が濃く、壺の中で熟成させるほど色が濃くなるという、壺造りのお酢の特徴から「くろず(黒酢)」と命名しました。 その後、数多くの公的機関や大学等と研究を積極的に行い、医学、薬学、農学的見地からさまざまな研究結果が報告され、黒酢の持つ力が注目されると「くろず」という名前が一気に全国に広がっていきました。